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Run Trough The Summit [Railway]


Aizusakamoto - Todera / Fukushima July, 2008

かっつ氏 の30m左脇にて


 出遅れ?してしまいましたが、今回も試運転から行って来ました。

 今回は、試運転初日にいつも使っているメインレンズを落下させて破壊してしまい、かなり散々なスタートとなりました。一瞬、撮影をやめて帰ろうかとも思いましたが(汗)…

 沿線はタチアオイと紫陽花が見頃でした。まぁ、元々花を絡めてとかはあまり上手でないし、そういった「沿線の人々の花を愛でる気持ちを表現しました」的な気持ち悪い表現? -実情を知らない一旅人の勝手な思い込み的で勝手に人の敷地を土足で上がるような視点- は持ち合わせていないので、その辺は「ああ奇麗に咲いているな」程度に記憶の中に留めてドライブしながらそういった景色を堪能しまたがw
 今回の旅は、只見ならではの撮ってて感じる違和感?向き合ってみたり、乗り鉄という別な観点からのしての視点として、色々考えさせられることがありました。
 只見は只見ならではの難しさがあり、ホームグラウンドとして慣れ親しんでいる磐越西線とはかなり趣きが異なります。ここ只見では、只見の自然を、原風景を主役にっていう撮り方があるべき姿なのでしょうが、残念ながらそういった撮り方をすると、やはりどこかで出会ったような写真になってしまい、自分なりの視点を明確にすることは出来ませんでした。かといって、まだ誰も知らない山奥に入って行って撮るというのもなんだか方向性が異なるような気がしましたし…
 そうした違和感は今回初めて客車に揺られて只見まで行って確信へと変わりました。


 ああ、これはノスタルジックな装いをしているけれど、まぎれもなく、平成の今を走るイベント列車なんだ、と。


 つまりは、ノスタルジックな装いで現役時代を彷彿させる風であっても、実際の運行に支障のない程度のパフォーマンスもありきが前提で、コトコトとのんびり走りながらも、したたかに地元をアピールし、沿線の住民も巻き込んでのお祭り騒ぎ。その辺が概ね本筋ではなかろうかと。(当たり前すぎる事言ってるな、俺)観光地へ向けて定期運行しているパシフィックならではの判りやすい快適さとは異なるんで、往々にして「ノスタルジック・原風景」を表現みたいなノリになって、当たり前すぎる前提を忘れてしまってましたw
 あとは、生きてる機械であるが故の美しさ。この辺も表現として踏み込んだ考察がなされていなかったような気がします。

 勿論「風景を流したらどこで撮っても同じだろ?」という意見もあるでしょうが「七折峠を目の前にして下り坂なのに加速する車体を、斜光線も美しく収められるのはこのポイント」という確信のもとに、このポイントでこういう写真を撮ってみました。

 どうでしょうかね??
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コメント 4

uran

最近鉄道写真を撮りはじめたのですが、どの写真も「誰かと同じ写真」になってしまうことが悩みの種です。かといって適当な場所でSLを撮っても下り坂で煙を吐かなかったり...
僕も今度流し撮りに挑戦してみようっと!!
by uran (2008-07-14 01:22) 

mincer

偉そうなこと書いてますが僕もほとんど初心者ですよw
煙りに関してはパフォーマンスで出す煙りのワザとらしさや風に巻かれて変になるくらいなら絶気のほうがいいと割りきってます。
そういう面じゃ逆にこだわっているのかもしれませんw

蒸気を流す場合、かなり低速流すのでちょっとコツがいりますが、邪魔なものを消してしまうことも出来るので撮影の自由度は高まりますね。
by mincer (2008-07-14 07:25) 

FTドルフィン

たとえば
有名人のポートレイト
誰が撮っても同じか?
違いますよね!
写真家の名が浮かぶ写真は確かにあります。

有名撮影地であっても
自分の絵が写せるようになりたいな〜と
最近思っています。。。


by FTドルフィン (2008-07-16 00:01) 

mincer

有名な撮影地、素敵な被写体に遭遇するとそのパワーに負ける自分がいます。
悔しいですが、自分なりの何かを持たないとそういったものと向き合ってもありきたりになるのかなぁと思っています。

それとは別にありきたりのものをありきたりの技法で撮りながら訴えかける写真も撮れたらなぁと思います。
by mincer (2008-07-16 21:39) 

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